【リハビリ職へ】訪問看護のリハビリと回復期リハビリは何が違う?現場目線でわかりやすく解説

2025年12月28日

はじめに

こんにちは。
つくし訪問看護ステーションの土岐です!

訪問看護でのリハビリや訪問リハビリに興味はあるけれど、いまひとつイメージできない方も多いと思います。

この記事では、訪問看護のリハビリを知ってもらうために、回復期リハビリと比較しながら、現場で感じた違いを正直にまとめました!

少しでもリアルをお伝えできればと思います。

① 利用者さんからの「呼ばれ方」が変わる

まず、いちばん最初に感じる違いはこれになるかと思います!

回復期病棟では、「先生」「リハの先生」と呼ばれることがほとんど。一方、在宅では「〇〇さん」と呼ばれることが圧倒的に多いです。

最初は少し戸惑いを感じるかもしれませんが、今はこの違いに、とても大きな意味があると感じています。

病院では「医療者」としての距離感。在宅では「生活の中に入る人」としての距離感

「治す側」から「一緒に暮らしを考える人」へ。この関係性の変化は、訪問でのリハビリの象徴だと思っています。

② 医療職の意見が“通りにくくなる

回復期では、「早く退院したい」という思いが強い方も多く、医療職の意見を比較的スムーズに受け入れてもらえることが多いかと思います。

でも在宅では、そう簡単にはいきません。

たとえば、
「ここに手すりをつけましょう」という提案ひとつでも、

・家族の考え
・お金の問題
・家の構造
・本人の価値観

いろいろな要素が絡みます。正論が、正解とは限らない。

在宅では、それを何度も突きつけられます。

でもこれは、決して悪いことではなく、「その人の人生に介入している」という実感でもあります。

③ 看護師さんの雰囲気が、正直かなり違う

ここは少し踏み込んで書きます㊙

病棟で働いていた頃、看護師さんに「怖いな」と感じたことがある人、正直少なくないと思います。

これは性格の問題ではなく、圧倒的な忙しさの中で働いている環境の影響が大きいと感じています。

一方、在宅の看護師さんは、比較的余裕を持って関われる分、とても優しく、丁寧な方が多い印象です(でもゆったりでもないです)。

リハ職の話にもきちんと耳を傾けてくれる。
利用者さんに対しても、人として向き合っている。

「同じ看護師」でも、環境が変わると、こんなに違うんだなと感じたのを、今でもよく覚えています。

④ 在宅はスキルや知識がすごく必要?実はそうでもない

「訪問は一人で判断するから、かなりスキルが必要そう」
そう思っているリハ職の方も多い印象あります。

でも、実際に働いてみて感じたのは、必ずしもそうではないということ。

在宅は「生活期」。
病状自体は比較的安定している方が多いです。

急性期や回復期のような、目まぐるしい変化や高度な医療判断を求められる場面は、正直そこまで多くありません。

それよりも求められるのは、生活を見る力や、気づく力・報連相・小さな配慮や気遣いが大事だと思います。

⑤ リハ職でも、看護的な視点が自然と身につく

訪問でリハビリをしていると、リハビリだけしていればいい、というわけにはいきません。

・お通じは出ているか
・薬の飲み忘れはないか
・食欲はどうか
・いつもと様子が違わないか

こうしたことを、自然と確認するようになります。

「リハ職だけど、リハ職だけではいられない」これも、在宅ならではだと思います。

結果的に、利用者さん全体を見られるようになり、リハ職としての視野は確実に広がります。

⑥ 一人で訪問するけど、一人で抱え込まない

訪問でのリハビリというと、「一人で訪問=すべて自分で判断しないといけない」そんなイメージを持たれがちです。

確かに、一人で利用者さんのお宅に伺います。でも、一人で抱え込む必要はありません。

訪問中に気になったことは、その場で看護師さんに相談することもありますし、「これ、どう思います?」と後から気軽に聞ける関係性があります。

判断をその場で完結させなくてもいいし、持ち帰って、一緒に考えられる。

「一人で訪問するけど、独りではない」この感覚は、訪問でのリハビリを続けるうえで、とても大きな支えになっています。

弊社でも、昼や夕方に「〇〇さんどうでした?」という声掛けをよく聞きます。

⑦ 実際に訪問で関わっている疾患の一例

参考までに、数か月前に私自身が関わっている疾患を挙げると、
PD7名/脊髄小脳変性症/進行性核状性麻痺/水頭症/脳血管3名/脊柱管狭窄症/廃用症候群2名/大腿骨頸部骨折/右下肢閉塞性動脈硬化症/圧迫骨折
※ベッドから自力で動けない方は3名
※呼吸器疾患等の医療依存度の高い方は少なく、落ち着いている方が多い印象です。年代は60代~90代で、ボリューム層は70~80代

「在宅=軽症」というわけでは決してありません。ただ、医療管理よりも生活支援の比重が大きいというのが実感です。

⑧ 評価の軸が変わる

回復期では、
・ADL
・数値
・できる・できない
が評価の中心になりやすい。

在宅では、
・その人らしく暮らせているか
・無理なく生活が続いているか
が、自然と評価軸になります。

評価は、生活の中にある。
この感覚に慣れると、リハビリの見え方が大きく変わります。

⑨ 家族との距離感も、在宅ならでは

在宅でのリハビリでは、利用者さんご本人だけでなく、
ご家族の存在がとても大きくなります。

回復期病棟では、リハビリの主な対象は「患者さん本人」であることが多いですが、
在宅では、家族の考えや生活背景が、リハビリの内容に直結します。

・家族は何を不安に思っているのか
・どこまで手伝っているのか
・どこで無理をしているのか

こうした部分に目を向けることで、「なぜこの動作が必要なのか」「なぜこの環境調整が難しいのか」が見えてくることもあります。

手すり一つを置くにも、そこには家族の思いや事情がある。

在宅リハは、本人と家族、両方の生活に関わる仕事だと感じています。

⑩ どちらが良い・悪いではない

ここまで読んでいただいて、「じゃあ訪問の方が良いの?」と思われた方もいるかもしれません。

でも、そういう話ではありません。

回復期には回復期の役割があり、訪問には訪問の役割があります。

大切なのは、自分がどんなリハビリをしたいか。どんな関わり方をしたいか。

正解は一つではありません。

最後に

訪問看護でのリハビリは、決して楽な仕事ではありません。

でも、「生活に直接関わるリハビリがしたい」「人の人生に、もう一歩踏み込みたい」そう思う方にとっては、とてもやりがいのある分野だと思っています。

もし今、回復期で働きながら、少しでも訪問リハに興味を持っているなら。

「話を聞いてみる」それだけでも、十分だと思います。

この文章が、あなたが次の一歩を考えるきっかけになれば嬉しいです。
でも、踏み出さないのも勇気だと思います。
応援してます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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