ケアマネジャー・医療関係者の皆さまへ
褥瘡(じょくそう)は、医療・福祉の現場において切っても切れない課題のひとつです。
病院や施設、そして在宅――どの現場でも、日々「予防」が強く意識され、体位変換やスキンケア、環境調整が行われていることと思います。
しかし、どれだけ予防に力を入れていても、褥瘡をゼロにすることは現実的に難しいのが実情です。
特に在宅療養では、病院や施設とは異なり、医療者が常時利用者様のそばにいることはできません。
本記事では、安城市および周辺地域で訪問看護を行う立場から、
〇「褥瘡管理において、どのタイミングで訪問看護を入れるべきか」
〇「訪問看護が果たせる役割」
について、ケアマネジャー様・医療関係者様向けに分かりやすくお伝えさせて頂きます!
在宅における褥瘡ケアの現実と難しさ
在宅療養では、
〇定期的な体位変換が難しい
〇皮膚状態を専門職が継続して観察できない
〇家族が介護と生活を両立しながら対応している
といった環境的な制約があります。
そのため、褥瘡は
「いつの間にか赤くなっていた」
「気づいた時には悪化していた」
という形で発見されることも少なくありません。
在宅では、褥瘡を発生させないための予防ケアだけでなく、発生してしまった褥瘡を悪化させない知識と観察力が強く求められます。
特に仙骨部・踵部・大転子部などは在宅でも発生しやすく、体圧分散やポジショニングの工夫が重要になります。
訪問看護を検討すべき褥瘡管理のタイミング
① 発赤や皮膚トラブルが出現したとき
〇仙骨部・踵部・大転子部などに赤みが出てきた
〇「少し赤いだけだから様子見」となっている
この段階で訪問看護が入ることで、悪化を防ぐための観察・環境調整が可能になります。
褥瘡は、初期の発赤段階で適切に介入できると、深い褥瘡への進行を防げる可能性が高くなります。
② 褥瘡が発生し、在宅での対応に不安があるとき
〇創部の見方が分からない
〇処置がこれで良いのか不安
〇家族が毎日のケアに疲弊している
訪問看護では、創部の状態を継続的に観察し、必要に応じて主治医へ情報共有を行います。
※診断・治療の断定は行わず、医師の判断につなぐ役割を担います。
なお、被覆材(ドレッシング材)や外用剤は、創の状態によって適したものが変わるため、経過を見ながら調整する視点が重要です。
③ 褥瘡の悪化リスクが高いと判断されるとき
〇寝たきり・活動量低下
〇栄養状態の低下
〇認知機能低下により違和感を訴えにくい
「まだ大丈夫そう」に見える時期こそ、訪問看護による定期的な目が重要になります。
また、失禁や皮膚の浸軟(ふやけ)が続く場合も、褥瘡の悪化リスクが高いため、早めの介入が推奨されます。
訪問看護でできる褥瘡管理の支援内容
安城市および周辺地域で、当ステーションでは以下の支援を行っています。
〇褥瘡および周囲皮膚の観察
〇創部状態の変化の把握と記録
〇体位変換・ポジショニングの助言
〇家族へのケア方法指導
〇マットレス・福祉用具に関する助言
〇主治医・ケアマネジャーとの連携
〇状態に応じた受診勧奨
在宅では、「少しの変化」に気づけるかどうかが、その後の経過を大きく左右します。
褥瘡は悪化すると、疼痛・感染・ADL低下につながり、結果として再入院のリスクも高まります。
繰り返しになりますが、在宅での生活を守るためにも、早い段階での支援導入が重要となります!
褥瘡ケアは「知識量」と「判断力」が問われる分野
褥瘡ケアには、
〇創部の状態評価
〇被覆材(ドレッシング材)の選択
〇軟膏や外用剤の使い分け
〇マットレスやクッションの調整
〇体圧分散・ポジショニング
など、多くの知識と経験が必要です。
DESIGN-R®をはじめとする評価指標や、創の変化を踏まえた対応は、医療職であっても判断に迷う場面があるほど専門性が高い分野です。
これらを、在宅で本人やご家族だけが担うことは、身体的にも精神的にも大きな負担となりがちです。
また、褥瘡は「処置」だけでなく、栄養状態・活動量・排泄状況・皮膚の脆弱性など、複数の要因が重なって悪化するため、継続的な観察が欠かせません。
「褥瘡に困っている」「不安を感じている」その時が相談のタイミング
褥瘡は、発生してから対応するより、悪化させない関わりが何より重要です。
〇利用者様が褥瘡に困っている
〇ご家族がケアに不安を感じている
〇ケアマネジャーとして支援の限界を感じている
そのような場面で、訪問看護が力になれることは多くあります。
私たちは、「少しでも本人・家族の負担を減らしたい」
その想いを大切に、在宅での褥瘡ケアを支えています。
「この状態で訪問看護を入れてよいのか」「医療保険か介護保険か」など、判断に迷う段階からのご相談も歓迎しています!
安城市・周辺で褥瘡管理の訪問看護をご検討の方へ
「この状態で相談していいのだろうか」
そう迷われる段階こそ、ぜひ一度ご相談ください。
ケアマネジャー様・医療機関様と連携しながら、利用者様にとって無理のない支援方法を一緒に考えていきます。
受け入れ可否の確認や、「この処置は対応できるか?」といったお電話でのご相談も歓迎です。
また、退院前カンファレンスへの参加や、急ぎの調整も可能な限り柔軟に対応しています。
安城市・周辺で褥瘡ケアにお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ!